見えない需要より見える需要を
会社の人のプレゼンを聞いたのだが、興味深い話があった。
その人の話によると、顧客に自分が考えた企画等を提案してもなかなか刺さらなかったそうだ。
考えてはくれるけども、実現にはいたらないという感じだったという。
考えた結果、その企画を採用する人は自分の遠くにいる見えない人だったからという理由だったようだ。
決定権があるぐらい偉い人に対して直接提案できるわけでもないし、実際に使う人達に対して提案をしているわけでもない。目に見えない誰かに対して、こんなのがあったらいいんじゃないだろうかという提案をしていたということにあるとき気づいたのだそう。
そこで、自分がやりとりしている顧客が提案しやすいような形で提案するように変えたところ、うまくいくようになったらしい。外部の人間じゃなくて内部の人間の手柄にするというか。
そうして自分と親しい顧客の方が手柄を得て出世していけば、会社として長く付き合っていける・・・
みたいな話だった。
この話は企業対企業の話だけど、ブログや動画のような個人が発信しているものについても同じことが言えそうだと思った。
こういう記事を書いたらたくさんの人が見てくれるとか、こういう動画を作ったら閲覧数伸びるだろうなというのは、ある意味では先程の目に見えない誰かに対しての需要を想定して作っているのではないだろうか。
たぶん個人でアプリとかを作るときもそうで、自分は便利で世の中に需要があると思って作ったが全然使われなかった・・・というのは良くありそうな話だ。
だから、個人でなにかを作るとき(ブログにしろ動画にしろアプリにしろWebサイトにしろ)架空の誰かが見てくれるのではないかというふうに作るのではなく、まずは自分の友だちが使ってくれればいいやとか見てくれればいいやという感じでやっていくほうがいいのではないか。
だから、サイトの閲覧数を増やすにはどうしたらいいか、youtubeのチャンネル登録者を増やすにはどうしたらいいか。みたいなことに対する回答の一つは、自分の周りにいる人が見てくれるようなものを作れ
ということになりそうだなという。
そんなことを思ったプレゼンでした。
おしまい
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